仕事中、気付いたらよくぶつけてしまう靴のつま先、、
つま先をぶつけてしまう事は仕方のないことですが、問題はこの後どうすれば良いかという問題ですね。。
皆さん、よくやりがちなのは、この傷を隠そうとこの上から補色リキッドを塗りたくってしまうことです。
しかし、この方法は絶対にやめてください。
革の上にプラスチックを埋め込むようなもので、万が一キズが隠れたとしても、革肌の上に大量のアクリル樹脂を流し込むことで、革の素肌がボロボロになってしまいます。つまりは、ヒビ割れの原因にもなるのです。
そうではなく、まず大事なのは「表面の汚れや付着物を落とすこと」です。
どうですか?
汚れを落とすだけでも、だいぶスッキリした印象になると思います。
何を使って汚れを落とせばいいかと言えば、特殊な溶剤や市販の汚れ落とし剤、いわゆる靴のリムーバーと呼ばれるものを布に染み込ませて革の表面をさすってあげるわけです。
しかし、この作業はかなり繊細ですので、ご自身では手に負えないと思ったら、弊社のようなプロの専門店に早めにご相談ください。汚れを必死に落とそうと強くこすりすぎると、逆に革が傷んでしまうことがあるからです。
汚れを落とした後に、補色クリームで栄養を入れながら靴磨きをしていきます。
何度も繰り返しになりますが、ここでいう補色とは、巷でよく売られている「塗るだけで綺麗になる」リキッドタイプの便利グッズではありません。
これには栄養が一切入っていないばかりか、革の寿命を縮めることにもなりますので、絶対に使用しないでください。
使うのは、市販の乳化性クリームとごくごく少量の着色効果の高い油性や顔料のクリームです。ただし、これもメーカーによって微妙な違いがあるのと、磨く靴の元の革の状態や色によってメーカとの相性が異なるため、ここでは特定のメーカーの名前を挙げることはあえて避けます。悩んだ時は知識豊富な販売員の方に相談するか、やはり私たちのようなプロや専門店に任せてしまうのもひとつ手です。
①磨く前
②汚れを落とした後
③補色および靴磨きの後
不思議と靴が喜んでいるかのようにさえ見えませんか?
靴も人と同じように皮膚呼吸をしている生き物のようなものなんです。
大事に使ってあげようとするちょっとした気遣いだけでも、靴の汚れ方も全然違ってきます。
上記のように、かなりキズが付いてしまった後のケア方法のご紹介を簡単にしましたが、こうなると素人判断でお手入れできるレベルでは正直なかなかありません。
もしも弊社に靴磨きの依頼を希望される場合は、以下のリンク
https://www.shoeshineworks-ec.com/
をクリックしてみてくさい。
ちなみにこのキズ補修、弊社の宅配WEBサイトから靴磨きをご注文いただくと、特別な料金はいただきません。つまり、無料でキズ補修をいたします。
ご注文いただく靴磨きのメニューにその金額が含まれたものとしてお考えください。
特にキャンペーンでそのようにしているわけではありません。
革の状態や特性、キズの深さによって、なかなか補修が困難な場合もあるからです。
その判断の可否は、お靴が手元に届いてからでないと分かりません。
つまり、事前にキズ補修でお代を頂戴しても、万が一、補修不可の場合はお客様に返金処理をするご迷惑をおかけする可能性があるということです。
お客様からの信頼や安心あっての商売だと思っていますので、そのあたりは柔軟な姿勢を心掛けています。
※ちなみに、弊社大手町店に直接お持ち込み頂いた場合は、その場で弊社スタッフがお靴を目視できますので、補修が可能なキズに関しては、補修代をいただいております。
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