top of page

ガラス加工靴のキズ補色

更新日:2018年5月7日




ガラス加工、もしくは樹脂加工の靴と申しましょうか。

元々の状態がガラスのように艶々としたお靴です。

このような靴は、新品時にはピカピカと綺麗なのですが・・・



履いていくうちに、擦れキズが目立ってくるのが難点なんです。

弊社に持ち込まれる靴でもかなり多いパターンです。


実は何がやっかいかというと、乳化性クリームではこの擦れキズが直らない

という点なんです。


すこし顔料や油性のクリームをのせる必要があります。

そうすると・・・



上の画像のように、劇的なビフォーアフターを遂げます。

これは顔料や油性クリームの量や乗せ方にコツがいります。

素人の方では少し難しいかもしれません。


同じようにつま先も・・・


Before


After


かなり表情が変わったかと思います。

クローズアップではなく、引きで見ていくと・・・


Before


After


どうでしょう。

かなり格好よくなったと思います。


ちなみに、こちらはキズを「直した」というよりも「隠した」という形になります。

また同じようにつま先やかかとをぶつけてしまうと、同じようにキズが現れます。

表面の樹脂が削れてしまうという事は、こういう事なんです。


もしもこうしたキズを気にされる場合は、表面にガラス加工などをしていない本革の靴を買われた方がいいかもしれません。

なぜなら市販品の乳化性クリームだけでも、十分にキズをリカバーしてくれる可能性があるからです。


ちなみにこの靴磨きの料金は、


ハイエンドポリッシュ(スムースレザー/ローカット) 3,000円+税


のご案内になります。



宅配サイトでのご注文の場合は、追加料金などは特にいただいておりません。


そういう意味ではこの磨き方をこの料金で行なうこと自体、通常ではあり得ない値段だと思います。「本当にそうなの?」と思った方は、是非ご自身のお近くの靴磨きをしてくれそうな店舗に足を運んでみてください。


仮に1,000円程で靴磨きをしてくれた場合でも、キズ補修まではやってくれないお店がほとんどです。というよりも、靴クリームを塗る前に汚れを落とす事さえしない靴磨きの一般認識の現状を私たちは大変憂いています。


光る事のみに執着した靴磨きは、メンテナンスという観点から見ると非常にナンセンスです。


正しい靴のお手入れを施して、靴を長持ちさせましょう。




0件のコメント

Comments


bottom of page